先日、数年ぶりに飛行機に乗る機会があり、そこで驚いたのですが、今では
携帯電話で飛行機に乗ることができるのですね。携帯電話で飛行機に乗ると言っても、なんのこっちゃわからないかもしれません。わかりやすく言えば、『これまで航空券を機会に通していた場面で、航空券の代わりに携帯電話を読取装置にかざせば良い』ということです。僕はJALに乗ったので、『
JALタッチ&ゴーサービス』という名のものでしたが、ANAにも同様の『
スキップサービス』というのがあるようです。
実は意図してそれを使うことになったわけではなく、Webで飛行機の予約をし、そのままクレジットカードで決済を済またところ、『
Webチェックイン』を申し込みますか?と聞いてきたので、何も考えずに『Webチェックイン』なるものをしたのですが、それが『JALタッチ&ゴーサービス』の序章だったのです。
『Webチェックイン』を申し込んだ後で、その使い方というか説明を読んで驚きとともに不安にかられたのですが、まずそれはチケットレスサービスで航空券は発券されないということでした。次に搭乗前日になると、申し込みをしておいた『Webチェックイン』が自動的に行われて、あらかじめ登録しておいた携帯メールアドレスにメールが届くので、そこに表示されているURLにアクセスして専用のQRコードを取得したら、そのQRコードを携帯の画面に表示させた状態で各ゲートの読み取り装置にかざして通れ。とこんな感じだったわけです。(PCメールで受けてQRコードを印刷した紙をかざして通ってもいいらしいのですが。)
以前はWebで予約をし、クレジットカード決済をしておいて、当日空港の自動チェックイン機で購入時に使用したクレジットカードを差込み暗証番号を入力すると、航空券が発券され、それを持って手荷物を預け、保安検査を通り、搭乗ゲートに入るという一連の流れでした。
航空券無し、携帯かざして通る、いずれも初めてのことだったのに加え、今回は出張で予約してある朝一番の便に乗れなかったりしたら、その後の行程がリカバリー不能になることもあり(幹線便ではないために一本乗り遅れたら次は数時間後の便)、なにやら余計なプレッシャーを感じながら5時起きで空港に向かいました。
領収書が必要だったのでどちらにしても自動チェックイン機に並び(すでにWebチェックインが済んでいるので本来ならチェックインはもう必要ない)、領収書を受け取ったついでに航空券発券を試してみると案の定、発券できませんとの表示。念のため、近くにいたJALのグランドホステスのお姉さんに聞いてみると、やはりというか、説明にも書いてあったのであたり前なんですが、携帯で通れますよとの返事。
携帯電話を握り締め、恐る恐る手荷物預ける列に並びます。指し示されたところに携帯をかざすと(もちろんQRコードを画面に表示させて)、あっけないほど簡単に終わりました。ひとつうまくいくと自信がつくもので、保安検査もピッ、搭乗ゲートもピッ、なんだが一人で不安に思っていた自分がバカみたいでした。
そんなわけで無事に予定の飛行機に乗れたわけなんですが(そもそもそんな大げさなことであったはずもないのですが)、終わってみて感じたことは、携帯で飛行機に乗れるってことは、とても楽!非常に楽!ということです。航空券を持って乗る場合、航空券って意外に大きいのでしまっておくところに困ります。すぐに取り出せないといけないし、折れても困ります。ましてや失くしてしまったら大変です。(と、いいつつ僕は
チェックイン後に搭乗券を失くした経験がありますが…。)ところが、携帯かざして通れるということは、そんなことを全く気にしないで良いわけですから本当に楽です。一度経験してしまうと、もう航空券に戻るのは無理ってところでしょうか。
でも普段以上に大活躍の携帯なんですが、飛行機に乗り込むと―可哀想に―電源切られちゃうんですけどね。
追記;
そうそう、交通費の清算に必要な航空券の半券(ボーディングパス)なんですが、この場合搭乗ゲートでは何も出ません。その代わりに保安検査場でピッとした時に、感熱紙のような紙で発行されます。保安検査時って荷物を出したり入れたり忙しい上に、感熱紙のようなペラペラな紙で渡されますから、うっかりクシャクシャに丸めて捨てちゃったなんてことのないように気をつけないといけません。