テレビでバンジージャンプを見る度に思うことがあります。僕だったらきっと落ち始めた瞬間に心臓止まるんじゃないかと。いえ、もっと前かもしれませんが。そうです、僕は高所恐怖症です。高いところは一切ダメ、実際に高いところにいなくても、想像しただけで(想像したくてするわけではないのですが)尻のあたりがザワザワッとしてしまいます。

子供の頃は全く平気でした。ジェットコースターも東京タワーも自分から乗りたがる、登りたがる子供でした。大学の頃は都内の高層ビル最上階あたりにある展望台に片っ端から登っていましたし。それがある時を境に高いところを怖がるようになってしまいました。

きっかけは飛行機でした。僕が初めて飛行機に乗ったのは、かなり遅いのですが、27〜28歳の頃でした。東京から福岡に転勤になることが決まり、その下見に飛行機で東京―福岡間を往復したのですが、それが初めての経験でした。ところが怖いと思ったのは、本当の初めてのフライトである往路の東京→福岡ではなく、復路の福岡→東京の時でした。東京に近づくにつれて天候が悪くなり着陸までの20分ほどずっと激しい揺れが続き、その間ずっと肘掛を握り締め身体中に力が入りまくりで、降りたときには足元フラフラでした。この時を境に僕は高いところが苦手になりました。

この転勤にあたって僕は、転勤中は一ヶ月に一度実家に会社負担で帰れるという良い条件をもらっていました。しかし東京―福岡を週末で往復するわけですから、飛行機以外の交通手段は現実的には無理です。ということは怖い気持ちを抑えてでも飛行機に乗らなければせっかくもらった特権が無駄になってしまいます。ではどうしたかというと、勉強しました、飛行機のことを。『飛行機はなぜ飛ぶか』『飛行機はなぜ落ちるか』、こんな類の本を片っ端から読み漁り、飛行機というものはそう簡単に落ちるものではないと自信をもって月に一回の一大イベントに臨んでいました。今、思うと笑えます。

結局転勤は2年ほどで終わり、その間毎月最低でも一往復分は飛行機に乗っていたので、飛行機に乗ること自体に対しては徐々に怖さが減っていったのですが、それと反比例して単純に高いところというのが怖くなっていきました。高層ビルやジェットコースターはもちろん、外にむき出しの非常階段とか、ベランダも5階以上になるとマズイです。今では観覧車というものは僕にとって絶叫マシンとなりました。

こんな風に大人になってから高所恐怖症になるのはおかしいのではないかと長年思い続けていたのですが、先日テレビで某俳優さんが、ある日を境に突然飛行機に乗るのが怖くなり、離陸前に降ろしてもらって家に帰ったという話をしていました。その人もやはり同じように急に怖くなるのはおかしいと思い、医者(だったかどうか定かではありませんが)に相談したところ、それは特別おかしなことではないと言われたとのことでした。なんでも、大人の場合はそれまでの経験から、この先にどういうことが起こりうるかを想像できてしまい、その積み重ねがあるきっかけで表面に現れるにようになり、これまで怖くなかったものが急に怖くなることがあるということでした。

と言われて、長年の疑問が半分解けた気になったとしても、やはり怖いものが怖くなくなるわけではなく、相変わらず僕はエレベーターすら嫌いです。





2009年03月18日 16:37 | 雑記 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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